
デンマークを代表する家具デザイナー、ハンス・J・ウェグナーの国内最大規模の回顧展が開催
北欧家具デザイン界の巨匠、ハンス・J・ウェグナーの貴重なヴィンテージや初期モデルの復刻版など160点以上の作品を展示、家具好き必見の回顧展
ウェグナーの国内過去最大規模の回顧展
デンマークを代表する家具デザイナー、Hans Jørgensen Wegner(ハンス・ヨルゲンセン・ウェグナー)の作品にフィーチャーした国内最大規模の回顧展「織田コレクション ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ」が、渋谷のヒカリエホールで開催される。会期は2025年12月2日から2026年1月18日まで。
20世紀のデザイン史を代表する家具デザイナーであるハンス・J・ウェグナーの名は、家具やインテリアに疎い人でも聞いたことがあるのではないだろうか。素材の良さを活かしたシンプルな造形と自由な創造性、時代を超えていつまでも利用できる普遍的なデザイン性を備えたウェグナーの家具は、今や世界中にコレクターが存在する。例えば、「ザ・チェア」や「Yチェア」といった名作はここ日本でも非常に人気が高く、後世のデザイナーたちに強い影響を与えている。
ウェグナーの国内過去最大規模の回顧展として開催される本展は、椅子研究家で家具コレクターである織田憲嗣のコレクションを有する北海道東川町の協力を得て、ウェグナーの椅子約160点や、その他家具などを展示。生涯で500脚以上の椅子を生み出したと言われるウェグナーの類まれな才能を見て、感じられる貴重な機会だ。
















キャリア最初期の作品「ファーストチェア」の復刻版も公開
また、ウェグナーの代表作となる「ザ・チェア」のプロトタイプや、笠木に籐が巻かれたオールドタイプのような通常は目にすることのできない貴重なヴィンテージが並ぶほか、キャリア最初期の作品「ファーストチェア」の復刻版も公開される。同モデルは現存しない幻の作品とされていたが、同展のために再現復刻したという。
会場構成は、エストニア国立博物館などを手掛けた建築家の田根剛が担当。ウェグナーが手掛けた原寸大の図面といった制作過程における貴重な資料をはじめ、ウェグナー本人のインタビュー映像を展示するエリアに加え、PPモブラー社などが製造する現行モデルに座ることができるコーナーも用意される。
「織田コレクション ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ」は、渋谷のヒカリエホールで2025年12月2日(火)から2026年1月18日(日)まで開催。チケット情報など詳細は順次公開されていくので、家具好きはBunkamura 公式サイトをチェックしよう。