OMOTESANDO HILLS 20th inception (1976)

表参道ヒルズ20周年企画でパンクカルチャーに特化した展覧会を開催、藤原ヒロシらが所有する超貴重なアーカイブなども展示

藤原ヒロシや〈PEEL&LIFT(ピール&リフト)〉の細谷武司らが所有する、パンクカルチャーの超希少な服や資料などが「表参道ヒルズ」で展示


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : OMOTESANDO HILLS

藤原ヒロシらが所有するSex Pistols関連の資料なども展示

「表参道ヒルズ」が20周年記念企画『OMOTESANDO HILLS 20th』を2026年5月2日(土)から5月17日(日)までの期間で開催中。藤原ヒロシによる展覧会『inception (1976)』と、ポップアップストア『ODORIBA』が同企画の一環として開催される。
『inception (1976)』は、1970年代にイギリス・ロンドンで巻き起こったパンクカルチャーにフォーカス。Sex Pistols(セックス・ピストルズ)が『アナーキー・イン・ザ・U.K.』でデビューした1976年をその起源と定義し、同バンドにまつわるものを中心に、藤原自身をはじめ、キュレーターを務めた〈PEEL&LIFT(ピール&リフト)〉のデザイナー、細谷武司ら世界的なコレクターたちが提供した貴重な資料が多数揃う。

OMOTESANDO HILLS 20th inception (1976)
OMOTESANDO HILLS 20th inception (1976)
OMOTESANDO HILLS 20th inception (1976)
OMOTESANDO HILLS 20th inception (1976)

世界に3点しか存在しない「LET IT ROCK」のアーカイブなど、ミュージアム級のアーカイブも展示

会場のメインエリアには、セックス・ピストルズの仕掛け人として知られるMalcolm McLaren(マルコム・マクラーレン)とVivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)が手掛けた伝説のブランド〈SEDITIONARIES(セディショナリーズ))〉などのアーカイブアイテムも登場。バンドメンバーの衣装や藤原の学生時代の私物などを、当時着られていた通りのスタイリングで展示する。〈セディショナリーズ〉の前身時代のアイテムも紹介されるというから、パンクファンにとっては絶対に見逃せない展覧会になりそうだ。反骨精神あふれるブティック「SEX(セックス)」で販売していたTシャツや元ネタとなったグラフィック、メトロポリタン美術館とKim Jones(キム・ジョーンズ)が所有し、世界に3点しかないという「LET IT ROCK(レット・イット・ロック)」のバイカー風Tシャツなど、文字通りミュージアムピースクラスの超貴重なアーカイブも数多く揃う。

OMOTESANDO HILLS 20th inception (1976)
OMOTESANDO HILLS 20th inception (1976)
OMOTESANDO HILLS 20th inception (1976)
OMOTESANDO HILLS 20th inception (1976)

OMOTESANDO HILLS 20th inception (1976)
OMOTESANDO HILLS 20th inception (1976)

OMOTESANDO HILLS 20th inception (1976)
OMOTESANDO HILLS 20th inception (1976)
OMOTESANDO HILLS 20th inception (1976)

OMOTESANDO HILLS 20th inception (1976)
OMOTESANDO HILLS 20th inception (1976)
OMOTESANDO HILLS 20th inception (1976)
OMOTESANDO HILLS 20th inception (1976)

OMOTESANDO HILLS 20th inception (1976)
OMOTESANDO HILLS 20th inception (1976)

OMOTESANDO HILLS 20th inception (1976)
OMOTESANDO HILLS 20th inception (1976)

既存の価値観に抗い、個性を楽しむ精神性を宿すパンクカルチャーをリアルに体験できる場

さらに、会場入り口にはセックス・ピストルズが実際に使用していたアンプケースを展示。同展のメインビジュアルに用いたレコーディング風景の写真にもこのケースが写っており、展示会のテーマを色濃く表すキーピースとして藤原が出展した。会場内に入ると、バンドのデビュー作から時系列順にアートワークなどが紹介される。わずか数点しか現存していないという生々しいシルクスクリーンのポスターや、2024年のオークションでは約500万円の値がついた「GOD SAVE THE QUEEN(ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン)」のオリジナル盤なども並ぶ。パンクファンならばご存じの通り、これら展示品の多くを手掛けたのは、セックス・ピストルズのアートワークを多数制作したJamie Reid(ジェイミー・リード)によるもの。展示されるアートピースの中にはリードのサインが入った希少な作品もあるという。
この歴史に残るであろう展覧会の主催者の一人である藤原は、「僕のような直接的に影響を受けた世代だけじゃなく、僕らの世代から影響を受けた誰か、その誰かに影響を受けた誰か、という形で現代のユースカルチャーも間違いなくパンクと繋がっている。それだけ大きな分岐点だった」とコメント。「皆が想像する革ジャンやボロボロのTシャツといったスタイルの発明は元より、パンクの真に重要な点はアティチュード。パンクを経験した者たちが後に何をやったかだと思う。他人と違う個性を重んじたことで、表面的に彼らの服装や音楽を真似るフォロワーだけではなく、その精神性を引き継いだ新しい表現を多く生み出した」とも語った。リアルにパンクカルチャーを体験した藤原ならではの説得力あふれる分析だ。また、当時のムーブメントを経験していない若い世代へのメッセージとして「展示している服のディテールをよく観察してほしい。何の機能もないユーモラスな仕掛けがたくさんある。そういう無駄を楽しむ余白こそ面白い。綺麗に整っているだけが服の価値ではないと感じてもらえたら」とも呼びかけた。
なお、ポップアップストでは、イベント限定のオリジナルアイテムを主軸にラインナップ。かつて明治神宮前駅の開発時に出土したというナウマンゾウの化石に着想を得た、ゾウのグラフィックを配したTシャツやフーディーが発売される。その流れで〈UNDERCOVER(アンダーカバー)〉とのコラボレーションアイテムが制作されたことも特筆したい。また、懐かしの「ドムドムハンバーガー」のマスコットであるゾウ、「どむどむくん」のぬいぐるみも登場。そのほか、コンセプトストア「V.A.(ヴイエー)」のアイテムや、ヴィンテージショップ「electricland(エレクトリックランド)」がセレクトした音楽にまつわる古着のTシャツなども展開される。
『OMOTESANDO HILLS 20th inception (1976)』は先に述べたように5月2日(土)から5月17日(日)までの期間で開催中。気になる方は「表参道ヒルズ」に足を運んでみてはいかがだろうか。最新情報は表参道ヒルズ 公式サイトから。
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