75本のみ製作された ROLEX SUBMARINER “Panama Canal” Ref.16610
1999年にパナマ運河がアメリカ合衆国からパナマへと所有権が移管されたことを記念し、たったの75本のみ製作された激レアサブマリーナ
マニア垂涎の記念モデル
〈ROLEX(ロレックス)〉には「王道のなかの王道」というイメージがあるが、実は風変わりなモデルも存在する。文字盤にドミノピザのロゴが入るエアキングなどは、奇妙な一例としてわかりやすい。もっとオーソドックスな例だと、SEA-DWELLER Ref.1665 COMEXがある。フランス・マルセイユで設立された世界最高峰の深海潜水・海洋開発の専門会社からの要請で誕生した、〈ロレックス〉ファンにはおなじみのダイバーズウォッチだ。このシードゥエラーの外観上の変化は、文字盤に控えめに〈COMEX〉のロゴがプリントされているだけ。それでもインラインとは明らかに異なるルックスに変わっているのが興味深い。
このように企業向けの特別仕様はいくつも確認されているが、本稿で紹介するSUBMARINER(サブマリーナ)はそれらとも異なる。この腕時計は、1999年にパナマ運河がアメリカ合衆国からパナマへと所有権が移管された際に、それを記念して製作。記録によると、〈ロレックス〉はステンレススチール製の本モデルを75本、併せてコンビモデルのRef.16613を同じく75本つくったという。合計150本しか存在しないという、まさにマニア垂涎の記念モデルだ。
文字盤に施された特別な意匠
腕時計としての仕様や機能面に関しては、当時つくられていたRef.16610と変わらない。Ref.16610は、1988年から2010年まで約20年間にわたり製造されたロングセラーの品番で、防水性能300m、ケースサイズは40mmと、ダイバーズウォッチのベンチマークであるサブマリーナらしいスペックを持つ。“Panama Canal”が特別なのは、文字盤のデザイン。通常は防水性能(深度表記)が記される位置にパナマ運河の意匠が施されており、レギュラーモデルとは明らかに異なるルックスとなっている。〈ロレックス〉がスポーツモデルにこういった意匠を施すのは珍しい。
なお、装着されているブレスレットは〈ロレックス〉製の「93150」で、エンドリンクは「501 B」、クラスプのデートコードは「X」(1999年製)となっており、時計本体とセットで販売された当時のオリジナルである可能性が高い。付属品として箱と保証書が揃っており、オーバーホールなどの整備履歴は不明ではあるものの、動作は良好とのこと。また、最近の防水テストでは5気圧防水の基準をクリアしている良好な個体だ。
〈ロレックス〉サブマリーナ “Panama Canal” Ref.16610は、WIND VINTAGE 公式オンラインストアで販売中。価格は95,000ドルとなる。
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