New versions of classic Tudor black bay chrono

チューダーが提案する「クラシックの新しいバージョン」 – 2021年型ブラックベイクロノ

初代クロノグラフ誕生50周年を祝いアップデートされた看板モデルにクローズアップ。長い時間を掛けて受け継がれてきた〈チューダー〉ならではの哲学を強く感じるブラックベイクロノには、本質を求める私たちの心に訴えかける魅力が詰まっている。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : TUDOR

初代クロノグラフ誕生50周年を祝ってアップデートされたブラックベイクロノ

男の腕時計には選択が難しいくらいたくさんのバリエーションがあるが、男らしさを強く感じるクロノグラフ、それも一流ブランドが作る由緒正しいモデルはウォッチファンにとって常に憧れの的だ。〈TUDOR(チューダー)〉から発表された2021年型クロノグラフ、Black Bay Chrono(ブラックベイクロノ)は初代クロノグラフ誕生から50周年を記念してアップデートされた最新モデル。50年前の傑作モデルの血筋を直接受け継ぐ最新クロノグラフの魅力に迫る。

分厚くファットなサイズ感は初代から綿々と受け継ぐアイデンティティ

いかにもメンズライクなボリューム感。精悍なダイヤルのデザインとニョキッとケースから生えたプッシュボタンとリューズ。ブラックベイクロノには男が本能的にカッコいいと感じる要素がたくさん詰まっている。50年前のクロノグラフは分厚いケースの形状を指し、海外では「ビッグブロック」、日本では「カマボコケース」という異名があった。当時のモデルに搭載されていたムーブメントが巨大だったため、それを収めるための策として結果的に分厚くファットなケースになったのだけれど、当時も今もそれが〈チューダー〉製クロノグラフのオリジナリティのひとつとしてすっかり認知されている。


ブラックダイヤルは男らしさに振り切った精悍なルックスが魅力。シルバーのインダイヤルとのコントラストも美しい。200メートル防水保証

モータースポーツ・クロノグラフにとってパンダダイヤルはまさに伝統のカラーリングだ。ホワイトダイヤルは気品も感じられる。

厳しいチェック基準をクリアした自社開発ムーブメントを搭載

今年発表された最新型ブラックベイクロノは、ブラックダイヤルもしくはホワイトダイヤルをベースにステンレススチール製ブレスレットタイプとブラックレザーストラップタイプ、そしてブラックファブリックストラップタイプの計6スタイルが用意された。王道のステンレススチールブレスレットはもっとも高級感があり、手に入れてから何年経っても飽きることのない完璧なバランス感を備えているため、もっともおすすめの組み合わせだ。とはいえヴィンテージスタイルのレザーストラップも捨てがたい。幅広のストラップデザインはポール・ニューマンが身に着けていた伝説的なロレックス・デイトナを彷彿させるし、スチールブレスレットにはないやんちゃな雰囲気がある。ブレスレットの選択肢が幅広く、それぞれ異なるテイストがあることも〈チューダー〉ブラックベイクロノが多くのウォッチファンを惹きつける点なのだ。
心臓部には他モデルと同じく自社開発のムーブメントを搭載。クロノグラフ用ムーブメントのCal.MT5813は時、分、秒、クロノグラフ、日付機能を備えながら、約70時間ものパワーリザーブを誇る。丸3日間近く放っておいても稼働し続けてくれるのは、複数の腕時計を日替わりで身に着けるオーナーにとってはある意味もっとも利便性を感じる機能かもしれない。
また、スイス公認クロノメーター検定協会(COSC)の認定を取得している点も見逃せない。独立した協会が設ける厳しい検査基準を突破した個体だけに与えられるCOSC認定を取得することは、その腕時計の精度と安定性が世界トップクラスであることを証明するもの。これだけでも充分なのに〈チューダー〉は独自の品質基準に則り、更に過酷なテストを遂行。オーバースペックと言ってもいいほどの精度と耐久性を手に入れている。


横並びのインダイヤルやモータースポーツ用タキメーターベゼル、ロック型プッシャーなど、クラシカルな要素がてんこ盛り。

パンダダイヤル&レザーストラップの組み合わせはまさにポール・ニューマンが愛用していた「あの腕時計」を彷彿させる。

これが〈チューダー〉が提案する「クラシックの新しいバージョン」

もしかしたらかつてのモデルのように縦並びの3ダイヤル仕様にしてくれ!と願ってやまないファンもいるかもしれない(実は筆者もそのひとり)。ただ、現在〈チューダー〉が製作している2ダイヤルのクロノグラフ、ブラックベイクロノにも時代に流されないオーセンティックな魅力がたっぷり詰まっていることを感じていただけたはず。
タフなボリューム感と高い耐久性、オーバースペックなほど高品質なムーブメントを男らしさあふれるデザインで堪能できるブラックベイクロノは、もっとも高額なステンレススチールブレスレットタイプでも564,300円という破格とも言える安さも魅力。このクオリティで50万円台に収まっている凄さは腕時計好きであればご理解いただけるだろう。
〈チューダー〉自身が「クラシックの新しいバージョン」と呼ぶ最新型のブラックベイクロノに死角なし。老舗ブランドが作る傑作クロノグラフが欲しければ、このモデルは常に頭の中に置いておきたい。
LIVE IN RUGGEDがお届けする〈チューダー〉の記事はこちら
筆者が愛用する70年代のオイスターデイトも併せてご一読いただきたい。
まさかとは思うけれど、〈ROLEX(ロレックス)〉の2021年最新モデルをチェックしていないなんてことはない?
36mmのコンパクトなケースサイズで生まれ変わるエクスプローラーI、新ムーブメントであるCal.3285を搭載するエクスプローラーII、ラバーストラップを装備するデイトナも必見だ。

ITEM CREDIT