CHROME HEARTS GALLERY DEPT Black Jeans

大人のロック心をとことんくすぐる CHROME HEARTS × GALLERY DEPT. ブラックジーンズ

Made in Los Angelesの息吹を感じる珠玉のカスタマイズドジーンズは、ただ履くだけで一目置かれる存在に。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : JUSTIN REED

二度と作られることのない「Made in Los Angeles」の結晶

トータルラグジュアリーブランドとして確固たる地位を築いた〈CHROME HEARTS(クロムハーツ)〉のカスタマイズドジーンズが世界的に高騰している。元々思わず二度見してしまうような価格設定であった〈クロムハーツ〉製のジーンズだが、近年は二次流通市場でも最低数十万円という驚愕の相場に変動。生産量が少ないことや、ファッション的に強い影響力を持つアメリカのセレブリティたちが着用していることもあり、今やもっとも高額で手に入りにくいジーンズに化けてしまった。
本稿で紹介するカスタマイズドジーンズはJosué Thomas(ジョシュ・トーマス)がアメリカ・ロサンゼルスで立ち上げた〈GALLERY DEPT.(ギャラリー・デプト)〉とのコラボレーションモデル。ご存じの方も多いかもしれないが、〈ギャラリー・デプト〉は2021年9月に突如ブランドの終了を発表している。ジョシュ・トーマスは公式インスタグラムにて、マスメディアが煽る大量消費主義とブランドが大切にしているフィロソフィーが相いれないことと、ファッション業界の慣習が環境を汚染していることへの不満などをブランド終了の理由として挙げており、ファッション業界から引退した後はアーティストとして活動していくことをアナウンス。人気が高く、売上も規模もこれからというタイミングで突如クローズしたことは、アメリカのファッション業界のみならず、日本やヨーロッパにも衝撃を与えた。
〈クロムハーツ〉は90年代からレザー製のパッチやスターリングシルバー製のボタンやリベットをもってジーンズをフルカスタムしてきた。また、〈ギャラリー・デプト〉も古着を独自にリメイクする手法を得意としてきたブランドでもある。本アイテムはロサンゼルスという同じ場所でクリエイトする両ブランドが持つDIYの精神が最高の形で結実した「Made in Los Angeles」の結晶と言ってもいいだろう。

CHROME HEARTS GALLERY DEPT Black Jeans
CHROME HEARTS GALLERY DEPT Black Jeans

CHROME HEARTS GALLERY DEPT Black Jeans
CHROME HEARTS GALLERY DEPT Black Jeans

「自分が本来大好きだったモノ」を思い出させてくれるジーンズ

ベースになったのは古着のブラックジーンズで、〈ギャラリー・デプト〉の手により美しいフレアシルエットにアレンジされている。おなじみのスターリングシルバー製ボタンとリベットで武装し、随所にブラックレザーのクロスパッチが縫い付けられている。このデザインと有無を言わせない世界観はまさに〈クロムハーツ〉でしか味わえない。ウエストバンドに〈ギャラリー・デプト〉のネームタグが入っているのはファンにとってたまらない部分だろう。〈クロムハーツ〉と〈ギャラリー・デプト〉のコラボレーションジーンズは本アイテム以外にも生産されているものの、いずれも極少量。簡単に見つかるモノではない。
とはいえ、レアであること以上に私たちを魅了するのはまったくぶれないスタイルと圧倒的な存在感、そして根底に流れるロックスピリットだ。人は年齢を重ねるにつれて尖った洋服を着なくなり、よりシンプルなテイストを好むようになるけれど、このカスタマイズドジーンズは「自分が本来大好きだったモノ」を思い出させてくれる。おいそれとは手が出ない価格だが、ハンドメイドのアメリカ製カスタムウェアがお好きな方にはこれ以上ないほどハマるはず。もちろん、黒一色なのでモードやストリートなど系統を問わず着こなすことができる。
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