Rolex Day-Date is not for old people

Rolex Day-Date を若いうちから普段使いするという強烈なスタイルについて

Rolex Day-Date がお金持ちの老人のための時計だって?確かに一理あるけれど、若いうちから身に着けていたら最強にかっこいい時計でもある。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : HODINKEE

デイデイトは〈Rolex〉自身が雲上モデルとして設定しているトップオブトップ

約2年前の記事で〈Rolex(ロレックス)Day-Date(デイデイト)には絶対的な格式がありとてつもなくハードルが高い、値段的な壁の問題ではなく、オーナーに品格を求める類の本当に特別な腕時計だと持論を述べた(その記事はこちら)。〈ロレックス〉のトップレンジに君臨する時計であることを考えると、今振り返ってもデイデイトに対してある種の畏敬の念に近い感情を持つことはごく自然のようにも思える。デイデイトはアメリカの歴代大統領をはじめとした絶対的な成功者が愛用してきたステータスシンボルとしての側面が強い時計であり、「小僧」が手を出してはいけない(または金額的にも心理的にも出せない)モデルの代表格でもある。18kゴールドまたは950プラチナのみで展開され、ステンレススチール素材が過去一度も展開されたことがないことからも、〈ロレックス〉自身がデイデイトを雲上モデルとして捉えていることがよく分かる。
でも、だからこそ、しかしながら。〈ロレックス〉デイデイトを若いうちから身に着けるという選択肢は、実は物凄くクールなことなのではないか?

1971 Rolex Day-Date Ref.1803 With Linen Dial
1971 Rolex Day-Date Ref.1803 With Linen Dial

1971 Rolex Day-Date Ref.1803 With Linen Dial
1971 Rolex Day-Date Ref.1803 With Linen Dial

デイデイトはお金持ちの老人のためだけの時計ではないということを〈DOVER STREET MARKET〉が教えてくれた

そう思ったきっかけは、何気なく立ち寄った〈DOVER STREET MARKET(ドーバー・ストリート・マーケット)〉で得た。ストアオリジナルのTシャツを購入しレジで決済をしている時に接客をしてくださった店員さんは恐らく20代後半。いかにもヒップホップが好きそうでちょっとやんちゃな方だったのだが、オーバーサイズのTシャツと色褪せたルーズな〈Levi’s®(リーバイス®)〉の501®を穿いたリアルなストリートスタイルに合わせていたのが金無垢の〈ロレックス〉デイデイトだったのだ。
恐らく時計好きの何割かがその時の店員さんの服装と大体の年齢を考えると、金無垢のデイデイトはToo muchだと感じるか、そもそもそんな若者が身に着けるなんて!と思うかもしれない。一般的な価値観で考えるとそれは自然な反応だと思う。しかし、もしかしたら都内屈指のオシャレスポットである〈ドーバー・ストリート・マーケット〉の成せる魔法のせいもあるかもしれないが…その時に見た店員さんのあまりにも自然体のストリートスタイルに〈ロレックス〉デイデイトを合わせるというスタイルに文字通りノックアウトされてしまったのだ。

1971 Rolex Day-Date Ref.1803 With Linen Dial
1971 Rolex Day-Date Ref.1803 With Linen Dial

金無垢のデイデイトを気負わず普段使いするという強烈なスタイルへの憧れ

本稿で紹介している〈ロレックス〉デイデイトは、1971年製の金無垢モデル。細やかなテクスチャをごくさり気なく楽しめるリネンダイヤルを備えたRef.1803だ。1956年に誕生して以降、デイデイトの文字盤はクラシックな無地のものからオニキスやタイガーアイといった美しい天然石まで様々な素材が彩ってきた。18kイエローゴールドと上品なカラーマッチを見せるややベージュがかったシャンパンカラーのリネンダイヤルは、まさに完成された美を体現していると言っていいだろう。
ムーブメントはクラシックな手巻き式のCal.1556を搭載。ケースとベゼル、ブレスレットは先に述べたように18kイエローゴールドで統一され、どんなシチュエーションで眺めてもラグジュアリーさをアピールしてくれる。この時計を実際に購入して愛用する人の95%以上はスーツを主に身に着け、休日はオーセンティックなジャケットスタイルやとろけるように柔らかい手触りのカシミアニットなどを着ているのではないだろうか。だからこそ、私たちのようにカジュアルなウェアを好む普通の人がいつもの服装のままデイデイトを手首に巻くこと自体が強烈なスタイルになる。
それは画一的な社会への反骨精神の現れでもあり、自由を謳いながら押しつけやマンネリ化が横行するファッション業界や洋服好きへの反抗心でもあり、本当の意味で大好きなモノを気負わず愛用する姿勢でもある。デイデイトという時計の性格(と価格)を考えると購入すること自体に強い意志と預金が必要になるけれど、一生物を若いうちに手に入れるということはそれだけ長く楽しめるということでもある。あれ、自分たちには手が届かないモノだと勝手に思い込んでいたけれど、もしかして買って自分のモノにしちゃう方が百倍楽しいしかっこいいんじゃないの?と。
普段着と言ってもいいほど自然体の恰好で〈ドーバー・ストリート・マーケット〉の店頭に立ち、金無垢のデイデイトを自分のモノに着けこなしていた若き店員さんの姿は、ただそれだけで強烈にクールでロックだった。年代を問わず〈ロレックス〉デイデイトはとても高価な時計だ。しかし、その普遍性と品質の高さ、そして本当の意味で長く愛用できることを考えると、多少背伸びをしているとしても購入して普段使いするのがもっとも多幸感を強く感じるのかもしれない。
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デイデイトと同じく年齢を重ねる度に似合うようになるコンビモデルの Rolex GMT-MASTERも要チェック。
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