カスタムウォッチブランド Artisans De Genève が、サッカー選手ジャンルイジ・ブッフォンのためにワンオフの Rolex デイトジャストを製作
プロサッカー選手ジャンルイジ・ブッフォンのために、スイス・ジュネーブの熟練した時計職人が数百時間もの作業を経て制作。もはやアートと呼ぶにふさわしい〈ROLEX〉デイトジャストの宝石のような美しさは全時計ファン必見。
「孤独」というキーワードをもとにフルカスタムされた〈ROLEX〉デイトジャスト
2005年にスイス・ジュネーブに設立されたカスタムウォッチブランド〈Artisans de Genève（アーティザンズ・ドゥ・ジュネーブ）〉が、イタリア人のプロサッカー選手、Gianluigi Buffon（ジャンルイジ・ブッフォン）氏のためにワンオフの〈ROLEX（ロレックス）〉DATEJUST（デイトジャスト）を製作した。
〈Artisans de Genève〉は顧客から持ち込まれた時計に希望のカスタムを施すビジネスモデルを行っており、本稿で紹介するいまだかつて誰も見たことのないルックスを持つ〈ロレックス〉デイトジャストもそのひとつ。スケルトン仕様の魔法のような文字盤とうっとりするように美しいギョーシェ仕上げで飾られたベゼルを持つこの時計は、〈ロレックス〉好きとして知られるジャンルイジ・ブッフォン氏からのパーソナルオーダー品だ。
ベースになったのはブッフォン氏が個人的に所有していた〈ロレックス〉デイトジャスト Ref.126300。堅牢さと上質さを極めたオイスタースチール製で、ケース径は現代のモデルらしく41mmとやや大型。バーインデックスを備えた端正な文字盤のルックスも魅力のスタンダードなモデルとなる。ブッフォン氏は時計を創造的にフルカスタムすることに長けた〈Artisans de Genève〉に特製の〈ロレックス〉をオーダーする際、彼のパーソナリティーとライフスタイルを反映した特別な一本になることを望んだという。
ベースになったのはブッフォン氏が個人的に所有していた〈ロレックス〉デイトジャスト Ref.126300。堅牢さと上質さを極めたオイスタースチール製で、ケース径は現代のモデルらしく41mmとやや大型。バーインデックスを備えた端正な文字盤のルックスも魅力のスタンダードなモデルとなる。ブッフォン氏は時計を創造的にフルカスタムすることに長けた〈Artisans de Genève〉に特製の〈ロレックス〉をオーダーする際、彼のパーソナリティーとライフスタイルを反映した特別な一本になることを望んだという。
そのキーワードは「孤独」。長年ゴールキーパーをしてきたブッフォン氏は、フィールドを駆け回るフォワードやディフェンダーとは違い、ゴールキーパーに孤独な一面があることを体感してきたという。チームプレイをしながら時には絶対的な「守護神」であり続けなければならないこと。サッカーボールをチームメイトと一緒に追いかけ回すことはできないこと。そしてゴールキーパーがチーム内にたったひとりしかいないこと。その孤独感、言い換えると孤高であることを時計で表現することを目指したと言い換えてもいいかもしれない。
究極レベルの職人技を堪能できる、芸術的なスケルトン仕様
これまで製作された〈Artisans de Genève〉のカスタムウォッチのように、この時計も文字盤が立体的に浮かび上がるようなスケルトン仕様に仕上げられている。中に潜むムーブメントが丸見え状態で、歯車がデザイン上の主役になっているインパクトのあるルックス！中央上部をよく見るとしっかり〈ロレックス〉の王冠ロゴとモデル名が残されているものの、恐らく誰もこれが〈ロレックス〉デイトジャストであることに気付かないだろう。
スケルトン仕様の文字盤内の外周にぐるりと配置されたデシマルメーターのような目盛りもこの時計の特徴で、赤と青の2トーンで統一された針と同じカラーが与えられた目盛りは、文字盤にアクセントを加えながら全体をギュッと引き締める効果を与えている。そして、この時計のもっとも個性的な特徴のひとつが2トーンカラーの針にある。上のフォトギャラリーをご覧いただければ分かるように、通常最低2本はあるはずの針が1本しかない。実は5分刻みで針が動くというシングルハンドウォッチ仕様で作られており、外周の目盛りもそれに合わせて5分刻みのインデックスになっているのだ。
スケルトン仕様の文字盤内の外周にぐるりと配置されたデシマルメーターのような目盛りもこの時計の特徴で、赤と青の2トーンで統一された針と同じカラーが与えられた目盛りは、文字盤にアクセントを加えながら全体をギュッと引き締める効果を与えている。そして、この時計のもっとも個性的な特徴のひとつが2トーンカラーの針にある。上のフォトギャラリーをご覧いただければ分かるように、通常最低2本はあるはずの針が1本しかない。実は5分刻みで針が動くというシングルハンドウォッチ仕様で作られており、外周の目盛りもそれに合わせて5分刻みのインデックスになっているのだ。
極めつけはステンレススチールのブロックから完全に手作業で機械加工されたベゼル。ピラミッド形のギョーシェ仕上げはまるでジュエリーか高級ライターを彷彿させる造形で、この作りこみの凄さからも〈Artisans de Genève〉の技術力の高さが伺える。気品のあるジュビリーブレスレットとの相性も抜群だ。
「より美しいモノを作りたい」という人が持つ本能を追及する〈Artisans de Genève〉
原形を留めないほどのフルカスタムを実現するために、各パーツがこの時計のためだけに製作されている点にも触れておきたい。文字盤上のほぼすべてのパーツ…ダイヤル、針、インデックス、時刻表示用の数字、目盛り、そして美しいカットのベゼルに至るまですべてを熟練した職人が手作業をメインに作りこんでいる。各パーツは全体のバランスを考慮しながら鏡面磨きやサンドブラスト加工などの異なるフィニッシュが施されており、どんな角度から眺めても完璧に美しい。時計は本来ツールだと信じる人にとっても、このカスタムウォッチが工芸品の域に達していることは認めざるを得ないだろう。
デジタルデバイスが発達した現代において腕時計が「時間を確認する」ための道具としては必要不可欠ではなくなって久しい。10数年前と比較して明らかにファッションアイテム的要素が強くなり、それと同時によりパーソナルなアイテムへと変化した。その人自信の趣味・嗜好を如実に表すモノとしても、すべてを合理化せずに情感を大切にする価値観を持つ人の自己主張としても、時計はこれから少しずつ存在価値を変えていくに違いない。〈ロレックス〉の美しい時計をベースにまったく新しい世界を展開するカスタムウォッチブランドである〈Artisans de Genève〉が作るアートのような時計は、身に着けることはもちろん、手に入れること自体が非常に困難だ。それでも時計好きが惹かれてしまうのは、人間が本能的に持っている美しいモノを称賛する気持ちと、何かをより美しくアップデートしたいという気持ちがあるからではないだろうか。その願いを具現化したような〈Artisans de Genève〉の時計には、途方もないほどの夢が詰まっている。
〈Artisans de Genève〉The Gigi x Heure Solitaireはブッフォン氏のために作られた非常に特別な時計ではあるが、リクエストに応じて複製することも可能とのこと。気になる価格は約470万円というから、この内容を持つフルカスタムの〈ロレックス〉デイトジャストと考えるとかなり良心的なプライスと言えるだろう。気になる方は〈Artisans de Genève〉公式サイトを覗いてみてはいかがだろうか。
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ゴールド製ロレックスの王者、〈ロレックス〉デイトナ ポール・ニューマン JPSの圧倒的な存在感もお楽しみあれ。
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ITEM CREDIT
- Artisans de Genève：The Gigi x Heure Solitaire
