ロレックスから、過去最強のスペックを持つ究極のダイバーズウォッチ DEEPSEA CHALLENGE が登場
過去に存在したあらゆるモデルを圧倒的に凌駕する潜水能力を実現。〈ロレックス〉が突如発表したDEEPSEA CHALLENGE(ディープシー・チャレンジ)は、ダイバーズウォッチの歴史を塗り替える史上最強のツールウォッチ。
深海への飽くなき探求心
生粋の〈ROLEX(ロレックス)〉ファンか熱心な時計好きであれば、2012年3月26日に映画監督のJames Cameron(ジェームズ・キャメロン)が単独でマリアナ海溝に潜水し、水深35,787フィート(10,908m)に到達したニュースを覚えているはずだ。そして、この歴史的な挑戦のために〈ロレックス〉がDEEPSEA CHALLENGE(ディープシー・チャレンジ)という試作モデルを制作し、ジェームズ・キャメロンが乗る潜水艇のロボットアームに取り付けられていたことも覚えているだろう。前人未踏とも言えるあの朝鮮から10年後、〈ロレックス〉が突如新型モデル「DEEPSEA CHALLENGE(ディープシー・チャレンジ)」を発表。スイスの名門ブランドが自らの記録を塗り替えるべく、史上最強のダイバーズウォッチを誕生させた。
地球上に残された最後の砦であり、今もって非常に謎が多い深海は、そこにたどり着くこと自体が困難を極める。〈ロレックス〉はSUBMARINER(サブマリーナ)やSEA-DWELLER(シードゥエラー)などのダイバーズウォッチで海への情熱を表現し続けてきたが、同ブランドが作るダイバーズウォッチの最強版がDEEPSEA(ディープシー)というモデルであることは、一般的にはあまり知られていなかったりする。
水深12,800フィート(3,900m)という驚異的な防水機能を誇る〈ロレックス〉ディープシーは、時計業界で頻繁に見られるオーバースペックを美とする価値観の最たるものだろう。明らかに日常生活には不必要なほどの機能性を持っており、防水性能を担保するための分厚く巨大なケースも普段使いにはまったく向かない。それでもこのモデルが時計好きからリスペクトを集めるのは、〈ロレックス〉の圧倒的な技術力と機能への賛美に他ならない。
水深12,800フィート(3,900m)という驚異的な防水機能を誇る〈ロレックス〉ディープシーは、時計業界で頻繁に見られるオーバースペックを美とする価値観の最たるものだろう。明らかに日常生活には不必要なほどの機能性を持っており、防水性能を担保するための分厚く巨大なケースも普段使いにはまったく向かない。それでもこのモデルが時計好きからリスペクトを集めるのは、〈ロレックス〉の圧倒的な技術力と機能への賛美に他ならない。
COMEX社の協力のもと専用の超高圧タンクを開発
それを用いてひとつひとつの時計の水圧テストが実施される
つい先日発表された〈ロレックス〉ディープシー・チャレンジは、深海という特殊な世界でのみ発生する極限の圧力に耐え、人間がいまだに踏み入れたことのない領域への探検をサポートする。飽和潜水に必要なヘリウムガスをヘリウム排出バルブにより排出するという画期的な仕組みはシードゥエラーや既存のディープシーと同様だが、ジェームズ・キャメロンの10年前の挑戦で作られたディープシー・チャレンジで得た経験が存分に生かされている点が特徴だ。
新型〈ロレックス〉ディープシー・チャレンジはケースとブレスレットの素材にRLXチタンを採用。高い剛性を持ちながら軽量なRLXチタンは〈ロレックス〉が開発したグレード5のチタン合金で、2012年の試作モデルと比較して約30%の軽量化に成功。50mmという思わず二度見してしまう巨大なケースを持つディープシー・チャレンジにとって、骨格部分となるケースを極限まで軽くすることは必須なのだろう。この素材を使った時計開発には長年の研究を要したという。その結果、ディープシー・チャレンジはフリーダイビングやサブマーシブルダイビングはもちろん、高圧室に至るまで何の問題もなくダイバーの腕に収まることができる。
新型〈ロレックス〉ディープシー・チャレンジはケースとブレスレットの素材にRLXチタンを採用。高い剛性を持ちながら軽量なRLXチタンは〈ロレックス〉が開発したグレード5のチタン合金で、2012年の試作モデルと比較して約30%の軽量化に成功。50mmという思わず二度見してしまう巨大なケースを持つディープシー・チャレンジにとって、骨格部分となるケースを極限まで軽くすることは必須なのだろう。この素材を使った時計開発には長年の研究を要したという。その結果、ディープシー・チャレンジはフリーダイビングやサブマーシブルダイビングはもちろん、高圧室に至るまで何の問題もなくダイバーの腕に収まることができる。
他の〈ロレックス〉製ダイバーズウォッチにも装備されている特許取得済みのリングロックシステムも当然装備。窒素合金スチール製耐圧リングとRLXチタン製のバックケースにサファイヤクリスタル製の風防が組み合わされたケース構造であるリングロックシステムは、水深36,090フィート(11,000m)という驚異的な深さの防水性能を保証する。この常識破りの機能を確実に実現するため、著名な潜水作業専門会社であるCOMEX(コメックス)社の協力を得て防水性能を検査するための超高圧タンクを開発。ひとつひとつのディープシー・チャレンジが25%の安全マージンを加味し、水深45,112フィート(13,750m)で掛かる水圧に相当する圧力に耐えられるかどうかが検査されるというから、〈ロレックス〉の機能と品質へのこだわりには本当に恐れ入る。
〈ロレックス〉独自のテクノロジーが満載
〈ロレックス〉ディープシー・チャレンジには2020年に完成した新型キャリバーであるCal.3230を搭載。香箱の壁を薄くし、より長いスプリングを収納することで従来よりも大きなエネルギーを蓄えられるCal.3230は、約70時間のパワーリザーブを発揮する。特許を取得したニッケル・リン合金製のクロナジー・エスケープメントの高いエネルギー効率と信頼性、磁場の影響を受けにくい構造にも注目したい。近年の機械式時計に搭載される近代的なムーブメントは70時間以上のパワーリザーブを持つものは決して珍しくなく、〈ロレックス〉はむしろ稼働時間という点では他社に引けを取っていたと言っていいだろう。しかし、約70時間も動き続けてくれるのであれば文句のつけようがない。
その他にも、ディープシー・チャレンジには三重密閉構造で潜水時であっても確実な気密性を持たせるトリプロックリューズをはじめ、ダイビングスーツの上からでも快適に脱着できるグライドロックおよびフリップロック・エクステンションシステム、伝統の逆回転防止べゼルなどを搭載。2008年に登場したクロマライト・ディスプレイにより、針、アワーマーカー、回転ベゼル上のカプセルに施された発光素材が光の届かない深海であってもダイバーに確実に必要な情報も与えてくれる。
1953年から綿々と続く絶え間ない進化が最高の形で結実
深海の水圧への耐性を検査するために潜水艇の外側に取り付ける目的で設計された1953年のディープシー・スペシャルから始まり、海洋学者のジャック・ピカールとアメリカ海軍大尉のドン・ウォルシュがマリアナ海溝で新たな記録を打ち立てた際の潜航に同行し、水深35,814フィート(10,916m)の水圧に耐えたディープシー・スペシャル(この記録は50年間以上も破られることがなかった)、そして先述のジェームズ・キャメロンによるマリアナ海溝への単独潜航での水深35,787フィート(10,908m)での17トンもの水圧への耐性の実現。数十年間に及ぶ研究の結実である2022年製のディープシー・チャレンジは、〈ロレックス〉の飽くなき挑戦心と探検への夢、そして圧倒的な品質の実現を完璧に表現している。
〈ロレックス〉ディープシー・チャレンジのバックケースには「Mariana Trench(マリアナ海溝)」の文字と「23-01-1960」、「26-03-2012」の日付が刻印される。同社が誇るエンジニアや研究者たちと深海探検家、ダイバーたちと共に開発してきたマイルストーンを示す刻印は、まさに〈ロレックス〉を愛するすべての人たちと共有すべき勲章だ。ジェームズ・キャメロンはこの新しいディープシー・チャレンジの完成に伴い「私たちは、完璧さ、精度、品質を追求するという同じ価値観を共有すると同時に、先駆的で冒険的な精神を共有しています」という言葉を残していることも付け加えておこう。
〈ロレックス〉ディープシー・チャレンジは同社の公式サイトにて詳細が発表されているが、他のモデルと同様オンラインでの販売は行っていない。直営店への入荷はまだ時間が掛かると思われるが、史上最強のダイバーズウォッチを手に入れたい方はこまめに足を運んでみてはいかがだろうか。ちなみに価格は3,093,200円。圧倒的と言える機能性と品質を考えると300万円ちょっとで購入できるのは破格かもしれない。
ITEM CREDIT
- ROLEX:DEEPSEA CHALLENGE