Best Backpact Part7 GANZO

【第7回】最高のバックパックを探せ!- GANZO

星の数ほどあるバックパックの中から買うに値する逸品を見つけ出す短期連載「最高のバックパックを探せ!」。第7回は〈GANZO〉が作る珠玉のレザー製バックパックをフィーチャー。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : GANZO

高級和牛である飛騨牛のレザーをたっぷり使った贅沢なバックパック

メイドインジャパンの高品質な革製品を数多く生み出す〈GANZO(ガンゾ)〉のバックパックには、カジュアルなアウトドア系バックパックとは根本的に異なる格式のようなものがある。バックパックというアイテムの性質上、機能性を最優先して作られていることは間違いない。しかし、全体に上質なレザーを用いて職人が手作業で丁寧に作るバックパックには、機能性を超えた情感が色濃く宿っているからだ。
〈ガンゾ〉には目的に沿った様々なラインがあるが、本アイテムはモノ作りにおいての7つの心得を具現化している「7QS-H(ナナキューエス・エイチ)」からの逸品。「素材」「裁断」「すき」「縫製」「へり返し」「磨き」「仕上げ」という7つの工程すべてにおいて妥協することなく高みを目指す「7QS-H」の製品には、時代や流行がどれだけ移り変わっても不変の事実である「素晴らしい素材を卓越した職人が手仕事で丁寧に作ること」が徹底されており、それがそのまま同ラインの最大の売りになっている。他ブランドではなかなか見られない飛騨牛の雄のレザーならではのしっかりとした厚みとしなやかな質感も、レザー好きであればグッとくるポイント。岐阜県の主に飛騨地方で肥育される黒毛和牛である飛騨牛は食肉としても一級品だが、皮革製品用のレザーとしても上質な素材だ。
〈ガンゾ〉で使われる飛騨牛は日本食肉格付協会の枝肉格付で肉質等級が3以上、歩留等級がAまたはB以上のすべてを満たすもの。それを現地からチルド保存した生の状態のまま仕入れ、ベジタブルタンニンで鞣される。特殊なオイルと染料により芯通しで染められた飛騨牛は、他の革にはない独特の風合いと質感を備え、耐久性にも優れている点が特徴。先に述べたようにしっかりとした厚みを持ちながらゴワゴワした不快さがまったくなく、革質は上質そのもの。そんな素晴らしいレザーを全面に使ったバックパックは、まさに贅沢そのものと言えるだろう。

Best Backpact Part7 GANZO
Best Backpact Part7 GANZO

Best Backpact Part7 GANZO
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Best Backpact Part7 GANZO
Best Backpact Part7 GANZO

Best Backpact Part7 GANZO
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シンプルで上品な大人顔も魅力

このバックパックはレザーという素材を最大限に活かした大人っぽさも魅力となる。バックパック特有のカジュアルさやストリート感が苦手な方はもちろん、仕事上カッチリとした服装での通勤が必須の方にとって、大人っぽさときちんとした雰囲気はとても大切な要素。〈ガンゾ〉の「7QS-H」バックパックであれば、オンオフ問わず経験値の多い大人が日常的に使うバッグとして最良の選択になり得るだろう。
ここまで素材の話をメインに進めてきたが、もちろん機能性もしっかりと担保している。メインルームにアクセスしやすいようサイドにファスナーを設け、各所に設置されたポケットにはちょっとした小物も収納可能。機能性に完全に振り切ったバッグも良いけれど、これくらいシンプルな構造の方が日常使いには便利だったりもする。
〈ガンゾ〉「7QS-H」バックパックブラックとチョコの2色展開で、価格は85,800円。大人のバックパックをお探しの方はぜひ公式サイトで詳細をチェックしてみよう。
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