“ミルサブ”の愛称でファンからカルト的な人気を集める ROLEX SUBMARINER Ref.5513を発見
ハードコアなヴィンテージウォッチファンが探し求めるウルトラレアモデル、〈ROLEX〉SUBMARINERの「ミルサブ」とは一体どんな時計なのか?
ミリタリーユース用に特別にカスタムされた〈ROLEX〉SUBMARINER
〈ROLEX(ロレックス)〉SUBMARINER(サブマリーナ)は同ブランドの技術力の結集であり、海を舞台に活躍するプロフェッショナルが“仕事用”としても使えるスペックを持つ、純然たるツールウォッチとして誕生した。1953年に生まれた初代モデル(Ref.6204)に備わる防水性能は100m。その後モデルチェンジの度にアップデートした機能性もさることながら、回転ベゼルで潜水時間の計測を簡単にできるアイデアを含めて、70年以上の年月を経た現在でもサブマリーナの基本構造は不変。まさにダイバーズウォッチのベンチマークと言える名作モデルだ。
〈ロレックス〉を代表するスポーツモデルであるサブマリーナにも年代によって様々なレアモデルが存在する。有名なのは映画『007』でショーン・コネリーが着用していた、大きなリューズとクラウンガードのないRef.6538だろう。この伝説的なサブマリーナについては上記の「併せてチェックしたい」から振り返っていただきたい。そして、『007』で登場したサブマリーナほどは有名ではないかもしれないけれど、もうひとつ忘れてはならないのが「ミルサブ」。ミリタリーユース用として特別にカスタムされた「ミルサブ」は、固定バネ棒、60分目盛りベゼル、ストップセコンド、夜光トリチウムマーカーを備えた“実戦用”のスペックとルックスが最大の特徴。実際に英国海軍の兵士などに支給された歴巣を持つ「ミルサブ」は、究極のツールウォッチであり、現在は〈ロレックス〉のヴィンテージウォッチとして掛け値のない垂涎モデルとして知られている。
「ミルサブ」特有の仕様とルックス
マニアが即決しそうなグッドコンディションの個体
本モデルは、ケースの裏側に刻まれた刻印や3.9Mシリアルから1975年頃に生産された個体だと推測。先に述べた固定バネ棒はもちろん、針を見ると「ミルサブ」のアイコニックな剣型になっており、通常のサブマリーナとは明らかに異なるルックスとなっている。また、文字盤上にはトリチウムを使用していることを示す「T」マークがはっきりと残っているのも特徴。ケースは軽くポリッシュした形跡があるものの、全体的にはヴィンテージとは思えないほど良好なコンディションを保っており、長年探し求めていたファンであれば即決しそうな個体である。
1975年製の〈ロレックス〉サブマリーナ Ref.5513 ロイヤルネイビーはWIND VINTAGE 公式オンラインサイトで販売中。価格は375,000ドルとなる。
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