【第10回】最高のバックパックを探せ! – GREGORY × BARNEYS NEW YORK
星の数ほどあるバックパックの中から買うに値する逸品を見つけ出す短期連載「最高のバックパックを探せ!」。第10回は〈GREGORY〉の「BARNEYS NEW YORK」限定モデルをフィーチャー。
カリフォルニア生まれの〈GREGORY〉に高級デパートの「BARNEYS NEW YORK」が特注
意外にも本連載に登場するのは初めてとなる〈GREGORY(グレゴリー)〉のバックパック。アメリカ・カリフォルニア生まれのバックパックブランド〈グレゴリー〉は1977年にWayne Gregory(ウェイン・グレゴリー)氏が創業。ウェイン氏は14歳の時に初めてのバックパックとなる木製フレームパックを自作し、22歳で妻スージーとともにバックパック会社の〈サンバード〉社を設立する。ウェイン氏自身が世界的に有名なクライマーであったことから、既存のバックパックを使用するシーンは誰よりも多かったものの、自身が満足できるモノが市場には存在しなかったことが自ら試行錯誤しながら自作するというバイタリティーあふれる行動の直接の理由だったようだ。
1970年に自らデザインした「グレゴリー・パック」は内部フレームを持ち、体のサイズを測って製造するという当時としては非常に画期的なものだった。その後フリーのデザイナーを経験してから〈Gregory Mountain Products(グレゴリー・マウンテン・プロダクツ)〉社を立ち上げ、背負うのではなく着るという概念を持つバックパックを製造。最高の着用感を追求した製品を展開し、バックパックブランドとして世界トップクラスのクオリティと信頼を集めている。
1970年に自らデザインした「グレゴリー・パック」は内部フレームを持ち、体のサイズを測って製造するという当時としては非常に画期的なものだった。その後フリーのデザイナーを経験してから〈Gregory Mountain Products(グレゴリー・マウンテン・プロダクツ)〉社を立ち上げ、背負うのではなく着るという概念を持つバックパックを製造。最高の着用感を追求した製品を展開し、バックパックブランドとして世界トップクラスのクオリティと信頼を集めている。
【最高のバックパックを探せ!バックナンバー】
第1回:PORTER SENSES
第2回:THE NORTH FACE × Supreme
第3回:PRADA
第4回:F/CE
第5回:ADER Error
第6回:POTR × DAIWA
第7回:GANZO
第8回:VISVIM
第9回:EASTPAK × BEAMS
第1回:PORTER SENSES
第2回:THE NORTH FACE × Supreme
第3回:PRADA
第4回:F/CE
第5回:ADER Error
第6回:POTR × DAIWA
第7回:GANZO
第8回:VISVIM
第9回:EASTPAK × BEAMS
筆者自身も〈グレゴリー〉のバックパックは長年愛用しているが、宣伝文句通り非の打ち所のない着用感とハードに扱ってもビクともしないタフさに感心しきり。豊富なデザインバリエーションはユーザーの使用シチュエーションを何よりも優先した結果であり、いわゆるアウトドア系ブランドが作るバックパックとしてトップクラスに位置していると断言できるブランドだ。
本稿でピックアップするのは老舗高級百貨店チェーン「BARNEYS NEW YORK(バーニーズ・ニューヨーク)」が〈グレゴリー〉に特別オーダーしたスペシャルモデル。カジュアルからスーツスタイルまで幅広いシーンに対応できる高級デパートである「バーニーズ・ニューヨーク」とカリフォルニア生まれの老舗バックパックブランドである〈グレゴリー〉の間に直接的な接点を見出すことは難しく思えるけれど、オンとオフの境目が曖昧になった現代ではカッチリしたスタイルにバックパックを合わせることに何の違和感もない。そして、このエクスクルーシブモデルを見ると「バーニーズ・ニューヨーク」らしさがよく具現化されている。
本稿でピックアップするのは老舗高級百貨店チェーン「BARNEYS NEW YORK(バーニーズ・ニューヨーク)」が〈グレゴリー〉に特別オーダーしたスペシャルモデル。カジュアルからスーツスタイルまで幅広いシーンに対応できる高級デパートである「バーニーズ・ニューヨーク」とカリフォルニア生まれの老舗バックパックブランドである〈グレゴリー〉の間に直接的な接点を見出すことは難しく思えるけれど、オンとオフの境目が曖昧になった現代ではカッチリしたスタイルにバックパックを合わせることに何の違和感もない。そして、このエクスクルーシブモデルを見ると「バーニーズ・ニューヨーク」らしさがよく具現化されている。
本体から付属パーツまで機能に特化した最高の素材を採用
まず目に入るのが黒一色に染められたシックな佇まい。本来アウトドア系ブランドである〈グレゴリー〉でもモノトーンのカラーウェイはしっかり用意されているけれど、ここまでブラックアウトされたモデルはちょっと珍しい。このカラーリングであればカジュアルスタイルをぐっと引き締め、カッチリしたスタイルの時は違和感なくファッションとしてもツールとしても溶け込んでくれることが簡単に想像できる。
バックパック本体にはアウトドア系でもトップクオリティのスイス〈SHOELLER(ショーラー)〉社が製造するソフトシェルを採用。水が玉になって弾かれるほどの撥水性を持ち、同時に高い耐久性と軽量性を兼ね備えた理想的な素材だ。さらに耐水性を考慮して止水ジップを装備し、暗闇で光るリフレクションロゴやジップ引き手、片手で着脱できるマグネットバックル(ドイツ〈FIDLOCK(フィドロック)〉社製)を採用するなど、付属パーツにも徹底的なこだわりが注がれている。
バックパック本体にはアウトドア系でもトップクオリティのスイス〈SHOELLER(ショーラー)〉社が製造するソフトシェルを採用。水が玉になって弾かれるほどの撥水性を持ち、同時に高い耐久性と軽量性を兼ね備えた理想的な素材だ。さらに耐水性を考慮して止水ジップを装備し、暗闇で光るリフレクションロゴやジップ引き手、片手で着脱できるマグネットバックル(ドイツ〈FIDLOCK(フィドロック)〉社製)を採用するなど、付属パーツにも徹底的なこだわりが注がれている。
能ある鷹は爪を隠す
日常使いするにはオーバースペックとも言える高い機能性を備えている本モデルだが、オーバースペックにどうしようもなく心が惹かれてしまうのは男の性。「この素材は〈ショーラー〉社のソフトシェルでね…」とか「ここは止水ジップになっているんだよ…」などと誰かに自慢することは決してない。しかし、自己満足の一環として確かなクオリティを備えたツールとしてのバックパックに魅力を感じるのは確かだ。
それでいてそんなオーバースペックっぷりを感じさせない都会的な雰囲気に徹しているところが憎いじゃないか。このさり気なさと大人っぽい仕上がりはまさに「バーニーズ・マジック」!ややコンパクトなサイズ感ながらしっかりノートPCなども収納できるところも素晴らしい。
気になる価格は33,000円。老舗バックパックブランドが「バーニーズ・ニューヨーク」と本気で開発した逸品と考えればバーゲンプライスと言っていい。
それでいてそんなオーバースペックっぷりを感じさせない都会的な雰囲気に徹しているところが憎いじゃないか。このさり気なさと大人っぽい仕上がりはまさに「バーニーズ・マジック」!ややコンパクトなサイズ感ながらしっかりノートPCなども収納できるところも素晴らしい。
気になる価格は33,000円。老舗バックパックブランドが「バーニーズ・ニューヨーク」と本気で開発した逸品と考えればバーゲンプライスと言っていい。
ITEM CREDIT
- GREGORY × BARNEYS NEW YORK:限定バックパック
BACK NUMBER
- 【第1回】:PORTER SENSES
- 【第2回】:THE NORTH FACE × Supreme
- 【第3回】:PRADA
- 【第4回】:F/CE
- 【第5回】:ADER Error
- 【第6回】:POTR × DAIWA
- 【第7回】:GANZO
- 【第8回】:VISVIM
- 【第9回】:EASTPAK × BEAMS