【第20回】最高のバックパックを探せ! – ZARA Nylon Backpack
星の数ほどあるバックパックの中から買うに値する逸品を見つけ出す連載「最高のバックパックを探せ!」。第20回は〈ZARA〉のナイロン製バックパックをフィーチャーする。
ファストファッションでありながらトレンド感とデザイン性を兼ね備えている〈ZARA〉
〈ZARA(ザラ)〉がコストパフォーマンスに優れた至高のブランドなのか、そうでないのかの意見は人により異なるだろうが、ナイロン製のバックパックに購入する価値があるのかを検討する価値はある。何と言っても9,990円という破格のプライスは非常に魅力的だし、デザインもトレンドに関係なく使い続けられるミニマルなトーンで仕上げられており、想像以上に長く使える可能性があるからだ。
連載「最高のバックパックを探せ!」記念すべき第20回目は、スペインが生んだグローバルファッションブランド〈ZARA〉が作るロープライスのバックパックの魅力を探る。
連載「最高のバックパックを探せ!」記念すべき第20回目は、スペインが生んだグローバルファッションブランド〈ZARA〉が作るロープライスのバックパックの魅力を探る。
【最高のバックパックを探せ!バックナンバー】
第1回:PORTER SENSES
第2回:THE NORTH FACE × Supreme
第3回:PRADA
第4回:F/CE
第5回:ADER Error
第6回:POTR × DAIWA
第7回:GANZO
第8回:VISVIM
第9回:EASTPAK × BEAMS
第10回:GREGORY × BARNEYS NEW YORK
第11回:GREGORY × BEAMS
第12回:PORTER EXCHANGE
第13回:GLENROYAL
第14回:DESCENTE ALLTERRAIN × cote&ciel
第15回:Dior HIT THE ROAD
第16回:sacai × PORTER
第17回:RAMIDUS
第18回:4 MONCLER HYKE
第19回:CHROME HEARTS × Matty Boy Sex Records Leather Backpack
第1回:PORTER SENSES
第2回:THE NORTH FACE × Supreme
第3回:PRADA
第4回:F/CE
第5回:ADER Error
第6回:POTR × DAIWA
第7回:GANZO
第8回:VISVIM
第9回:EASTPAK × BEAMS
第10回:GREGORY × BARNEYS NEW YORK
第11回:GREGORY × BEAMS
第12回:PORTER EXCHANGE
第13回:GLENROYAL
第14回:DESCENTE ALLTERRAIN × cote&ciel
第15回:Dior HIT THE ROAD
第16回:sacai × PORTER
第17回:RAMIDUS
第18回:4 MONCLER HYKE
第19回:CHROME HEARTS × Matty Boy Sex Records Leather Backpack
アイテム自体のことを掘り下げる前に、まずは〈ZARA〉というブランドを改めて振り返ってみよう。
〈ZARA〉を展開するのは、スペインのガリシア州ア・コルーニャ県アルテイショに本社を置くアパレルメーカーである〈Inditex; Industria de Diseño Textil, S.A.(インディテックス)〉社。世界のカジュアル衣料品の企業の中での売り上げは第1位、時価総額は〈UNIQLO(ユニクロ)〉および〈GU(ジーユー)〉などを展開する〈ファーストリテイリング〉に次いで世界第2位という超モンスター企業である。
日本にも多くの店舗を構える〈ZARA〉は1975年にスペイン ラ・コルーニャに1号店を開店して以降、世界88ヵ国以上、2,000店舗以上を展開。自社で製造から販売までを一括して管理するSPA業態を採っている。〈ZARA〉の安さの秘訣はこのSPA業態にあり、企画・デザインから製造販売までを自社で行い、中間業者(卸売業者)を介さないことで価格を抑えることに成功している。また、顧客のニーズを素早く的確にキャッチし、迅速に商品をリリースするスタイルを続けており、(すべてのアイテムではないものの)約2週間で商品が入れ替わるという圧倒的なビジネスモデルを確立させた。
〈ZARA〉を展開するのは、スペインのガリシア州ア・コルーニャ県アルテイショに本社を置くアパレルメーカーである〈Inditex; Industria de Diseño Textil, S.A.(インディテックス)〉社。世界のカジュアル衣料品の企業の中での売り上げは第1位、時価総額は〈UNIQLO(ユニクロ)〉および〈GU(ジーユー)〉などを展開する〈ファーストリテイリング〉に次いで世界第2位という超モンスター企業である。
日本にも多くの店舗を構える〈ZARA〉は1975年にスペイン ラ・コルーニャに1号店を開店して以降、世界88ヵ国以上、2,000店舗以上を展開。自社で製造から販売までを一括して管理するSPA業態を採っている。〈ZARA〉の安さの秘訣はこのSPA業態にあり、企画・デザインから製造販売までを自社で行い、中間業者(卸売業者)を介さないことで価格を抑えることに成功している。また、顧客のニーズを素早く的確にキャッチし、迅速に商品をリリースするスタイルを続けており、(すべてのアイテムではないものの)約2週間で商品が入れ替わるという圧倒的なビジネスモデルを確立させた。
ファストファッションでありながらトレンド感とデザイン性を兼ね備えていることこそが〈ZARA〉の最大の魅力。本稿で紹介するバックパックも、ややモードな空気感を感じるオールブラックのカラーリングと、余計な装飾を排除した無国籍的なルックスに仕上がっている。
「このデザインでこの安さ!」という〈ZARA〉の美点が息づく逸品
フラップ付きメインポケットとドローストリングギャザー、マグネットクラスプ留めといった利便性に富んだ機能を備えるこちらのバックパックは、高さ45cm、長さ35cm、幅15cmという程よいサイズ感も魅力。さらにサイドジッパーや中型サイズの内ポケット、ジッパー付きの小型ポケットのほか、フロントにも中型のジッパーポケットとトップハンドルを装備し、日常的な使い勝手の点で死角は見当たらない。
また、バックパックの生命線のひとつであるストラップ部分はアジャスタブル式のダブルキルティングショルダーストラップを採用し、肉厚すぎない都会的なバランスに。サステナビリティという観点のもと、素材には再生ポリエステルを使うことで、各段階で発生する環境への影響を最低限に抑えている点も巨大な企業が作る製品らしさがあると言っていいだろう。
また、バックパックの生命線のひとつであるストラップ部分はアジャスタブル式のダブルキルティングショルダーストラップを採用し、肉厚すぎない都会的なバランスに。サステナビリティという観点のもと、素材には再生ポリエステルを使うことで、各段階で発生する環境への影響を最低限に抑えている点も巨大な企業が作る製品らしさがあると言っていいだろう。
とはいえ、先に述べたように9,990円という驚異的と言っていいプライスである以上、気になるのは品質や耐久性だ。写真を確認する限りでは値段以上のクオリティーを備えているように見えるが、いわゆる本格的なアウトドア系ブランドが作る製品に比べると生地が薄いことは否めない。もちろん縫製のレベルもそれらに比べると劣ることは間違いないだろう。実はこの点を少しでも把握するために実店舗にて商品を手に取り確認してみたのだが、当然のことながら純粋な品質という観点では数万円するバックパックよりは一段階下だと感じた。しかし、オールブラックのカラーとミニマルなデザインがもたらすルックスは実物も良い感じで、アンダー1万円のバックパックの中では買いの逸品であるというのが率直な感想である。
普段それほど重いモノを運ばず、あくまでも日常的な使い方をするのであれば〈ZARA〉のバックパックという選択もありかもしれない。この価格であれば必要以上に気を遣うこともないし、ある程度雑に扱えるという気楽さもある。機能性や高級感を追求するあまり、手が届かないほど高額なバックパックも多い中、このデザインで1万円を切る〈ZARA〉は存在自体がありがたいと思う方も多いのではないだろうか。
〈ZARA〉のナイロン製バックパックは「〈ZARA〉公式サイト」にて販売中。いつ店頭およびオンラインストアから消えてもおかしくないので、気になる方はお早めに。
〈ZARA〉のナイロン製バックパックは「〈ZARA〉公式サイト」にて販売中。いつ店頭およびオンラインストアから消えてもおかしくないので、気になる方はお早めに。
ITEM CREDIT
- ZARA:Nylon Backpack